湊宮村(読み)みなとみやむら

日本歴史地名大系 「湊宮村」の解説

湊宮村
みなとみやむら

[現在地名]久美浜町字湊宮

西天橋さいてんきよう先端部に位置する。北は低い丘を経て日本海に、南は久美浜湾に面し、西は神戸ししどの海を挟んで大向おおむかい村と向い合う。

中世末の丹後国御檀家帳に「くみのみなと 家五百軒斗」とあり、小西彦左衛門・小西彦太郎・鳥居神五郎・鳥居総左衛門ほか一〇名の名が記される。近世には慶長検地郷村帳に高五四八・六三石「湊村」とあるが、延宝三年郷村帳では、地内であった葛野かずらの分・大向分・蒲井かまい分が個別に高付されたため二二一・九三石となり、村名も「湊宮村」となっている。延宝九年(一六八一)の延高で三七五石余となった(天和元年宮津領村高帳)

細川幽斎の「九州道の記」に「(天正十五年)四月十九日、舟をば熊野郡まで廻して、廿一日田辺を出て、其日は宮津にとどまり、廿二日松井の城松倉に着て、廿四日(中略)湊と云所より辰時ばかりに出船して、其日の暮ほどに但馬因幡のさかひの居ぐみといふ所に舟どまりしける」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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