湊迎寺(読み)そうごうじ

日本歴史地名大系 「湊迎寺」の解説

湊迎寺
そうごうじ

[現在地名]市浦村十三 古中道

十三じゆうさんの北端古中道ふるなかみちにあり、南北に走る道路の東側に位置し、願龍がんりゆう寺とほぼ隣接する。

十三山(津軽一統志では土佐山)と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。元和六年(一六二〇)の創立で開山天竜とある(新撰陸奥国誌)。二代藩主津軽信枚が寛永元年(一六二四)亀ヶ岡かめがおか(現西津軽郡木造町)縄張りに際し、十三湊をも視察したとき敵に狙われ、この寺で難を逃れえたので(津軽歴代記類)、その後寺へ二〇石を寄進したという(新撰陸奥国誌)。しかし寺社領分限帳(国立史料館蔵)によれば、寛永二年の創立で開山は鈍誉とあり、「津軽一統志」には天竜とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android