湛湛（読み）タンタン

デジタル大辞泉

たん‐たん【^×湛^×湛】

［ト・タル］［文］［形動タリ］
１ 水などがいっぱいにたたえられているさま。「堪堪と水をたたえた湖」
２ 露がいっぱいに降りているさま。
「試みに露斯ろしの―たるを謌うたはむ」〈本朝文粋・八〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

たん‐たん【湛湛】

1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
2. ① 水などが深く満ちたたえられているさま。
   1. [初出の実例]「最初の一念は湛湛たる水の如し」(出典：日蓮遺文‐総在一念鈔（1258）)
   2. [その他の文献]〔楚辞‐招魂〕
3. ② 転じて、内容がゆたかで落ち着いたさま。重厚なさま。
   1. [初出の実例]「湛々禅心清似_レ水、稜稜老骨痩如_レ柴」(出典：南游集（1364頃）和草庵首座山居)
   2. [その他の文献]〔楚辞‐九章〕
4. ③ 露の多いさま。。
   1. [初出の実例]「謬忝_二恩筵_一何所_レ賦、晞陽湛々被_二群黎_一」(出典：凌雲集（814）九月九日侍讌神泉苑各賦一物得秋露、応製〈淳和天皇〉)
   2. [その他の文献]〔詩経‐小雅〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【湛湛】たんたん

湛然。また、露おくさま。〔詩、小雅、湛露〕湛湛たる露　陽(ひ)に匪(あら)ざれば晞(かわ)かず

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出典　平凡社「普及版 字通」