湯上野村(読み)ゆうわのむら

日本歴史地名大系 「湯上野村」の解説

湯上野村
ゆうわのむら

[現在地名]上市町湯上野

上法音寺かみほうおんじ村の南、上市川の南に広がる台地上に位置し、東は湯崎野ゆさきの村、西は稗田ひえだ村。昔この台地に湯が湧き出ていたので、上段の末上野うわだんのすえうわの(現立山町)上滝の上野かみだきのうわの(現大山町)と区別して湯上野と称したと伝え、単に上野ともいう。越中では段丘上を上野と通称し、崖腹を幅(阻むの意味か)・鼻・端などといった。台地上には当村のほか湯崎野村・湯神子ゆのみこ村・湯神子野ゆのみこの村があるが、湯神子野村は無家村。正保郷帳には上野村とみえ、高八二二石余、田方五四町五反余・畑方三反、新田高二九八石余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印によれば草高五五三石、免四ツ六歩、小物成は山役一三七匁・蝋役六匁・漆役六匁、鮎川役二匁(うち一匁出来)である(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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