上野神社(読み)うえのじんじや

日本歴史地名大系 「上野神社」の解説

上野神社
うえのじんじや

[現在地名]近江八幡市安養寺町

安養寺あんようじ町北側の丘上に位置し、北を日野ひの川が北西流する。祭神須佐之男すさのお命。旧村社。境内周辺には古墳群などがあることから、草創はかなり古い時期であったと考えられる。江戸時代の氏子圏は、桐原きりはら七ヵ村と称された安養寺村・ひがし村・古川ふるかわ村・森尻もりじり村・中小森なかこもり村・池田いけだ村・たけ(輿地志略)。古代蒲生がもう桐原(和名抄)の郷社的存在であったともいわれ、中世は在地領主であった小森氏の崇拝が厚かったという(蒲生郡志)。明応八年(一四九九)二月一日銘の棟札(社蔵)によると、当社は安養寺町にあった安養寺の鎮守で、古くは若王寺権現と称されたらしい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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