湯迫村(読み)ゆばむら

日本歴史地名大系 「湯迫村」の解説

湯迫村
ゆばむら

[現在地名]岡山市湯迫

四之御神しのごぜ村の北、たつくち山南麓に集落がある。南は国府市場こくふいちば村。正保郷帳では「ゆばさま」と読む。龍ノ口山麓の天台宗浄土じようど寺門前に湧泉があり、村名はこれにちなむといい、同所には鎌倉初期、奈良東大寺僧重源が設けたという大湯屋の跡も残る。南部平地には条里の跡が認められる。治承三年(一一七九)関白藤原基房は、平清盛によって備前国府辺りの「ばさま」の地に配流となった(「平家物語」巻三大臣流罪)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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