源九郎狐(読み)ゲンクロウギツネ

デジタル大辞泉 「源九郎狐」の意味・読み・例文・類語

げんくろう‐ぎつね〔ゲンクラウ‐〕【源九郎狐】

伝説で、大和にいたといわれるいたずら狐。播磨はりま刑部狐おさかべぎつね兄弟とされる。
浄瑠璃義経千本桜」に登場する狐。親狐の皮で作られた初音の鼓を慕って、持ち主静御前もと佐藤忠信さとうただのぶに化身して出る。

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精選版 日本国語大辞典 「源九郎狐」の意味・読み・例文・類語

げんくろう‐ぎつねゲンクラウ‥【源九郎狐】

  1. [ 一 ] 伝説で、大和(奈良県)にいたという狐。播磨(兵庫県)の刑部狐(おさかべぎつね)の兄弟ともいわれ、よく人をだまし悪戯(いたずら)をする。
  2. [ 二 ] 浄瑠璃「義経千本桜」に出てくる義経の通称源九郎の名を譲られた狐。親狐の皮で張った静御前の持つ初音の鼓を慕って、佐藤忠信に化け静御前を守る。源九郎狐の伝説から作られたもの。

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