朝日日本歴史人物事典 「源希義」の解説
源希義
生年:生年不詳
平安後期の武士。源義朝の子で,頼朝の同母弟。平治1(1159)年の平治の乱で捕らえられ,土佐国に配流された。介良荘(高知市)に住す。治承4(1180)年,兄頼朝の挙兵(8月)により平家の追討を受け,近隣の夜須氏を頼って逃走しようとしたが,その途中,年越山で討死した。11月末に首が京都に送られている。兄の成功と希義の悲運との比較は興味深い。なお『吾妻鏡』の記事には,その死を寿永1(1182)年とする錯誤がある。<参考文献>河内祥輔『頼朝の時代』
(河内祥輔)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報