コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

溜め漉き タメズキ

3件 の用語解説(溜め漉きの意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ため‐ずき【×溜め×漉き】

紙の手漉き法の一。簀(す)をはめた漉桁(すきげた)へ紙料液をすくい入れ、揺り動かして繊維の絡みをよくし、水を漏下させて紙の層を得るもの。→流し漉き

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

ためずき【溜め漉き】

和紙の手漉き法の一。パルプ状にした紙料を簀ですくい上げ、前後左右に揺り動かして一定の厚さの湿紙しつしを作る。この湿紙に紗しやをかぶせ、さらに別の湿紙を積み重ねた上に重石おもしをのせて水を切り、一枚ずつ湿紙をはがして干し板に張り天日で乾かす。 → 流し漉き

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

溜め漉き
ためずき

和紙の基本的な手漉き法の一つ。流し漉きに対する。その工程は、まず紙料調製の諸工程を終えた繊維を漉槽(すきぶね)に入れて水とよくかき混ぜ、この液の中へ簀(す)をはめ込んだ漉桁(すきげた)を入れ、さらに桁の手元のほうを下げて液をすくい上げる。そして簀の上の紙料液を水平にして前後左右に揺り動かすことにより、繊維をよく絡み合わせる。紙の厚さはこの紙料液の濃度と、汲(く)み込みの深い浅いによって決まる。簀を通しての水漏れが終わったら、桁枠(けたわく)を外し、繊維の薄く付着した簀を斜めにしてさらに余分の水を絞り落とす。簀を傍らの平たい板(紙床(しと))の上に伏せて湿紙(しっし)だけを残し、外した簀はふたたび桁にはめて次の抄紙(しょうし)に備え、湿紙の上にはそれと同じ大きさの紗(しゃ)をかぶせる。この操作を繰り返し、紙床の上に積み重ねられた湿紙がある程度の高さに達したら、その上に板と重石(おもし)をかけて水切りをする。一晩放置したのち紗から一枚ずつ湿紙をはがし、干し板に刷毛(はけ)で張り付けて天日で風乾(かざぼ)しする。この方法は、古代中国で紙が創製されたころからのもので、世界中に伝播(でんぱ)されており、今日でも各国で手漉き紙がこの方法によって漉かれている。なお機械製紙もまったくこの原理に従っている。[町田誠之]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

溜め漉きの関連キーワード轡をはめる手漉き流し漉き漉き漉き切れ漉き込み漉き出す手漉き紙海苔漉き

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

溜め漉きの関連情報