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刷毛/刷子 ハケ

デジタル大辞泉の解説

はけ【刷毛/刷子】

柄の台に獣毛などを束ねそろえて植え込んだ道具。塗料や液体を塗ったり、粉・ほこりなどを払ったりするのに用いる。
刷毛先(はけさき)2」に同じ。
「とかくに―が横っちょへ曲がってならぬ」〈滑・七偏人・二〉

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世界大百科事典 第2版の解説

はけ【刷毛】

柄の先に毛の束を植えつけ,先を切りそろえた道具。顔料や漆,接着剤,化粧品などを塗るのに用いる。ヨーロッパの旧石器時代壁画や西アジア,中国の新石器時代彩文土器などの存在は,当然一種の刷毛の存在を予想させる。しかし遺物としては知られていない。日本では,奈良時代に柄の先を幅1~4cmに平らに整えて毛を植えた平刷毛(ひらばけ)と,丸棒の一端の周囲を削り取り,中心を芯状に残してこれを軸とし,毛を植えた丸刷毛(まるばけ)とがある。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

はけ【刷毛】

獣毛などを束ねて、柄をつけたもの。糊や塗料などを塗ったり、ほこりを払ったりするのに用いる。
男の髷まげの先端。刷毛先。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

刷毛
はけ

イノシシ・タヌキ・ウマなどの獣毛、植物繊維・針金・合成樹脂などの毛を束ねて、木・竹製の柄(え)に植え付け、その端を切りそろえたもの。漆、糊(のり)、絵の具、化粧品などを塗るのに用いる。現在は、一般に在来の毛が柔らかく長いものを刷毛とよび、外来の毛が堅く短いものをブラシbrushとよんでいる。刷毛はもともと毛筆から変化したものらしく、古くは屏風(びょうぶ)、襖(ふすま)など紙を上張りするのに筆を数本束ねたものが刷毛として用いられた。江戸時代になると、刷毛つくりも専業化し、刷毛屋ができ、各自家伝の秘法を生むに至った。その製法は、普通、凹凸のないように毛をそろえ、紙を元巻きにし、刷毛板の先端に細い割りを入れ、麻の細い撚糸(よりいと)で締めてつくった。刷毛の種類は多く、屏風・襖製作用の経師(きょうじ)刷毛、織物の染色用の染色刷毛、人形製作用の人形刷毛、漆塗り用の漆刷毛、木版画製作用の木版刷毛など各種あった。一方、明治時代になって、各種のブラシが輸入され、現在では、小は歯ブラシから、大は工業用の掃除・洗浄用ブラシまでつくられるようになり、伝統的な江戸刷毛は、しだいに廃れつつある。[宮本瑞夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

刷毛[工芸用具・工芸材料]
はけ

関東地方、千葉県の地域ブランド
習志野市で製作されている。1907(明治40)年、創業。千葉県伝統的工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

世界大百科事典内の刷毛/刷子の言及

【日本画】より

…しかし,どうさはミョウバンを含み,使用を誤るとかえって素材料の劣化を早めることもあるので,過度の使用はいましめるべきである。
[筆,刷毛]
 筆は用途別にさまざまの種類があるが,もとは書も画も同一で,明治期に入りヨーロッパの多様な表現法の影響を受けて,種類を増してきた。毛には羊,鹿,馬,兎,イタチ,タヌキ,テン,猫,ネズミなどがあり,それぞれの特性を生かして使われている。…

【ブラシ】より

…板に獣毛などを植えつけ,ちりやほこりを払う,あるいはのりや塗料を塗る道具。日本語の〈刷毛〉に相当し,ブラシにも刷子の字をあてることがある。《和名抄》では髤筆と書いて〈はけ〉と読ませ,漆を塗るものと定義している。…

※「刷毛/刷子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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