溝原村(読み)みぞわらむら

日本歴史地名大系 「溝原村」の解説

溝原村
みぞわらむら

[現在地名]干潟町溝原・さくらだい

黒部くろべ川を挟んで長部ながべ村の東に位置し、下総台地南東に立地する。集落は台地上に散在し、新田村である関戸せきど村との境の台地下には惣堀がある。元亨二年(一三二二)二月二九日の東盛義代官盛信知行配分注進状案(金沢文庫文書)に溝原寺とみえる。また元徳年間(一三二九―三二)の二月日の東庄上代郷屋敷注文(同文書)に三郎二郎入道と二郎三郎の屋敷各一宇の所在地として「アハチ」とあり、当地の粟路あわじに比定される。元亨三年一一月二六日の黒部村検見帳(同文書)にみえる「東庄上代郷内くろへの村」は当地の黒部に比定され、同村一〇町四反半が金沢称名寺領であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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