滝水村(読み)たきみずむら

日本歴史地名大系 「滝水村」の解説

滝水村
たきみずむら

[現在地名]波野村滝水

北側を泉谷いずみだに川、南側を滝水川が東流する。東は豊後国竹田領、西は楢木野ならきの村、南は中江なかえ村、北は赤仁田あかにた村に接する。阿蘇谷東郷の南坂梨みなみさかなし郷を本郷とする分村。外輪山外側斜面にあり、田地が乏しいので「野里」とよばれ、畠作生産物がおもな徴税対象となっていた。阿蘇郡の郡境を記した寛弘八年(一〇一一)二月一一日の阿蘇郡四境注文写(阿蘇家文書)の「東境」にみえる外輪山上の一二の地名中に「滝水大路」とある。


滝水村
たきみずむら

[現在地名]荻町木下きのした

滝水川に沿い、東は木下村、西は肥後国阿蘇郡滝水村(現熊本県波野村)。室町時代の写と思われる肥後阿蘇郡四境注文(阿蘇家文書)の「東境」の一二の地名のうちに「滝水大路」がみえる。正保郷帳では藤原ふじばる郷に属し、畑方のみで高二二石余。弘化物成帳では葎原組のうち、村位は下、免二ツ、田一石余(一反余)・畑九五石余(二二町四反余)・屋敷一石余(一反余)で、開田はなく、開畑六石余(一三町八反余)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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