滝見寺(読み)たきみでら

日本歴史地名大系 「滝見寺」の解説

滝見寺
たきみでら

[現在地名]那智勝浦町那智山

那智大滝(一の滝)の南東方にある。臨済宗。那智山と号し、本尊観音菩薩。もと那智山奥之院と称され、那智社家の菩提所。応永三三年(一四二六)八月一〇日の堂地売券(米良文書)に「奥院住持比丘義運」とみえる。「続風土記」によれば興国こうこく(現和歌山県由良町)末で、法灯国師を開基とし、天正九年(一五八一)まで国師自作の像を安置していたという。しかし同年の兵火で仏像や旧記が灰燼に帰し、慶長年間(一五九六―一六一五)に新造したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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