出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…会津では蒲生氏が,山口では大内氏が,静岡では今川氏がそれぞれ力をそそぎ今日の繁栄の基礎をつくった。江戸時代には納税の一種として漆年貢もあり,幕府には漆奉行が置かれ漆の収納,社寺の什器(じゆうき)をつかさどった。江戸時代中期にその産地は25ヵ所を数え,各藩で漆器生産販売の保護,奨励が進み,城下には塗師町も形成され,現在見られる漆器産地のほとんどが出そろった。…
…(1)狭義の小物成は,山林原野,河海池沼など,検地を受けない土地を対象として賦課されたもので,この中には例えば山年貢,野年貢,草年貢のように,対象地の面積(反別)を計測してこれに課したものと,山役,山手米,野手米,海役,池役などのように,反別を定めることなく,高外地の用益権に賦課したものがある。また,漆年貢,櫨(はぜ)年貢,茶役など,高外地に生育する草木の用益に対して課す場合もあった。小物成(狭義)は,毎年一定の額を上納することが多いので,代官が毎年作成し勘定奉行に報告する郷帳(ごうちよう)(取箇(とりか)郷帳,成箇郷帳ともいう)にも記載された。…
※「漆年貢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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