漆薬師堂
うるしやくしどう
漆集落の北東約二キロ、薬師山の山上にある。空海が会津鎮護のため五方に設けたと伝える会津五薬師の一で、本尊の薬師如来坐像(像高一尺余)も空海作と伝える。五薬師のうち中央薬師とされる湯川村勝常寺に対して、北方に位置することから古くは北山薬師と称し、また峯の薬師ともよばれた。草創は大同年中(八〇六―八一〇)とも弘仁年中(八一〇―八二四)とも伝える。漆集落東部の天台宗(古くは真言宗)大正寺は当薬師守護のために建立された寺院と伝える。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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