演算回路(読み)エンザンカイロ(その他表記)operation circuit

デジタル大辞泉 「演算回路」の意味・読み・例文・類語

えんざん‐かいろ〔‐クワイロ〕【演算回路】

コンピューターなどで、四則演算論理演算を実行する電子回路

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「演算回路」の意味・わかりやすい解説

演算回路 (えんざんかいろ)
operation circuit

情報になんらかの操作を行うことを演算といい,演算回路は情報操作を電子的手段で実行する。情報がアナログ信号であればアナログ演算回路となり,ディジタル信号であればディジタル演算回路となる。また情報が数を表す場合は算術,代数,微積分などの数学演算回路となり,情報が論理を表す場合は論理演算回路となる。単に演算回路と呼ぶ場合はアナログ数学演算回路を指す場合が多い。数がディジタル信号で表現され処理されている場合の数学演算回路や,論理演算を行う回路はディジタル回路もしくは論理回路と一般に呼ばれる。

 アナログ(数学)演算回路は演算増幅器に外部回路素子を組み合わせて作られる。演算増幅器の動作範囲内では二つの入力端子間の電位は等しくなるので,図1では演算増幅器Aの-入力端子は+端子の0(V)に等しくなるため,i1i2の和にi3は等しくなって流出する。それにより出力e3R1R2R3なら-(e1e2)となり和が得られ(極性が反転するので反転回路をあとに入れる)加算回路となる。図2ではR1R2R3R4なら+端子はe2/2となり,-端子がこれに等しくなるためe1e2/2=e2/2-e3からe3e2e1となり減算回路が得られる。図3で,例えば単位関数入力が印加されれば,これにより-端子に流入する電流は一定値となるので,出力eoutCを通してこれをつねに流出させなければならないので,eoutは一様に下降するeinの積分波形となり積分回路が得られる。
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ASCII.jpデジタル用語辞典 「演算回路」の解説

演算回路

四則演算や論理演算を行う回路。

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