最新 地学事典 「潮岬火成複合岩体」の解説
しおのみさきかせいふくごうがんたい
潮岬火成複合岩体
Shionomisaki igneous complex
和歌山県西牟婁郡串本町潮岬と大島に分布する中新世の火山-深成コンプレックス。三宅康幸(1981)命名。噴出岩は,中新統熊野層群敷屋層の泥岩と互層する流紋岩質火砕岩・同溶岩と枕状溶岩を含む玄武岩質溶岩とからなる。貫入岩は主として角閃石ドレライトとグラノフィアー・石英斑岩であり,かんらん石と斜長石を集積相としてもつ各種のキュームレイト斑れい岩が捕獲岩ブロックとして産する。後期に玄武岩質および珪長岩質の岩脈群が貫入する。苦鉄質岩類はソレアイト質で,化学的特徴は中央海嶺玄武岩に類似する。また,珪長質岩類はK/Na比が小さく,西南日本外帯花崗岩類と区別される。参考文献:三宅康幸(1981), 地質雑,87巻:385
執筆者:三宅 康幸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

