潮待ち(読み)シオマチ

デジタル大辞泉 「潮待ち」の意味・読み・例文・類語

しお‐まち〔しほ‐〕【潮待ち】

船の航行に適した潮を待つこと。
よい時機・機会を待つこと。
「うら茶屋ばいりの―もたいぎだから」〈魯文安愚楽鍋

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「潮待ち」の意味・読み・例文・類語

しお‐まちしほ‥【潮待・汐待】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 潮の干満による流れが、船の進行にさからうとき、順潮を待って停泊すること。潮懸り
    1. [初出の実例]「かけむかひ機へる床のいとまなし〈黄山〉 思はぬ舟に昼の汐待〈銀杏〉」(出典:俳諧・句兄弟(1694)中)
  3. よい時機、機会を待つこと。
    1. [初出の実例]「まさか其方が陸釣の汐待(シホマチ)といふひまもあるめへ」(出典人情本春色辰巳園(1833‐35)後)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android