中国、安徽(あんき/アンホイ)省南部にある山。揚子江(ようすこう/ヤンツーチヤン)水系と銭塘江(せんとうこう/チエンタンチヤン)の支流である新安江(しんあんこう/シンアンチヤン)との分水嶺(ぶんすいれい)である。古くは黟山(いざん)といい、747年に黄山と改められた。花崗(かこう)岩からなり、主峰は1841メートルの光明頂、最高点は1873メートルの蓮花嶺(れんかれい)である。氷河時代の氷食による懸崖(けんがい)絶壁の奇勝に富み、珍しい黄山マツの老樹が多く、雲海、温泉などで有名な景勝地である。宋(そう)代より遊覧者を集めたが、解放後、黄山公園がつくられ、登山道、温泉浴場、プール、観瀑(かんばく)楼、療養所などが建設された。地質時代の第四紀研究の中心で、地理学者李四光(りしこう/リースーコワン)が氷河の痕跡(こんせき)を発見したことで知られる。1990年に世界遺産の複合遺産(文化、自然の両方の価値がある遺産)として登録されている(世界複合遺産)。
[林 和生]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報
「ホワン(黄)山」のページをご覧ください。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…明・清時代には徽州府に昇格,府治を歙県に置き,休寧,婺源(むげん),祁門(きもん),夥(か),績渓の各県を統轄した。江蘇,浙江,江西に通ずる要地で,境内に〈天下の名景は黄山に集まる〉といわれる黄山があり,奇岩と雲海に代表される景観は,画家たちの興味を引きつけてやまない。有名な歙硯(しようけん)は婺源県の歙渓から産する硯石で,南唐のころから世に聞こえ,端渓硯よりはやくから知られていたが,宋代には佳石がなくなったという。…
※「黄山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新