デジタル大辞泉
「潮染む」の意味・読み・例文・類語
しお‐じ・む〔しほ‐〕【潮染む】
[動マ四]
1 潮水や潮気がしみこむ。
「世をうみにここら―・む身となりてなほこの岸をえこそ離れね」〈源・明石〉
2 経験を積んで慣れる。世慣れる。
「年うちねび、世の中のとある事も―・みぬる人こそもののをりふしは頼もしかりけれ」〈源・夕顔〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しお‐じ・むしほ‥【潮染】
- 〘 自動詞 マ行四段活用 〙
- ① 潮水にしみる。潮気に身が染まる。海辺の生活に馴れる。潮馴(しおな)る。
- [初出の実例]「世を海にここらしほじむ身となりて猶この岸をえこそ離れね心のやみは」(出典:源氏物語(1001‐14頃)明石)
- ② 物事に馴れる。世馴れる。なじむ。
- [初出の実例]「年うちねび、世中の、とある事としほしみぬる人こそ、もののおりふしは、頼もしかりけれ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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