デジタル大辞泉 「澄まし」の意味・読み・例文・類語 すまし【澄まし/▽清まし】 1 気どったようすをすること。おすまし。「―顔」2 「澄まし汁」の略。3 酒の席で、杯をすすぐ器。また、それに入れた水。4 かつら・衣服などを洗い清めること。「御―の事などせさせ奉り給へ」〈宇津保・国譲中〉5 「清すまし女め」の略。「―、長女をさめなどして絶えずいましめにやり」〈能因本枕・九一〉[類語](2)すまし汁・吸い物 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「澄まし」の意味・読み・例文・類語 すまし【澄・清・洗】 〘 名詞 〙 ( 動詞「すます(澄)」の連用形の名詞化 )① 洗ってきれいにすること。洗髪やせんたく。[初出の実例]「かの山ざとに物し給ふ人、むかへたてまつり給て、御すましのことなどせさせたてまつり給へ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲中)② =すましめ(清女)[初出の実例]「おほやけ人、すまし、をさめなどしてたえずいましめにやる」(出典:枕草子(10C終)八七)③ 酒席で、杯をすすいだりする器。また、それに入れてある水。[初出の実例]「杯洗(スマシ)の水は鍋の塩の辛(かれ)へのを調合して水ぎれだ」(出典:安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉三)④ 水などのにごりをなくすこと。⑤ =すましじる(澄汁)①〔日葡辞書(1603‐04)〕⑥ =すましじる(澄汁)②[初出の実例]「かげをおとすとは、すましにたまりをすこしさす事也」(出典:料理物語(1643)八)⑦ まじめそうな様子をすること。気取ること。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例