濫発(読み)ランパツ

デジタル大辞泉 「濫発」の意味・読み・例文・類語

らん‐ぱつ【濫発/乱発】

[名](スル)
むやみに発行発布すること。「国債を―する」
弾丸や矢などをむちゃくちゃに発射すること。乱射

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「濫発」の意味・読み・例文・類語

らん‐ぱつ【濫発・乱発】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 集団で、騒動を起こすこと。また、争いなどが起こること。
    1. [初出の実例]「未元三間大衆乱発事」(出典:殿暦‐長治二年(1105)正月二日)
  3. むやみに発射すること。
    1. [初出の実例]「火槍乱発し巨弾山を劈き」(出典:匏菴十種(1869)〈栗本鋤雲〉暁窓追録)
  4. むやみに発布または発行すること。
    1. [初出の実例]「紙幣は濫発することを得べけんも」(出典:大なる過程(1918)〈加藤一夫〉)
  5. むやみに放つこと。
    1. [初出の実例]「宴席に侍った幇間の如く俗悪な駄洒落や身振りを乱発して」(出典:異端者の悲しみ(1917)〈谷崎潤一郎〉三)
  6. 咲き乱れること。
    1. [初出の実例]「陽春三月、百花乱発するの候に到れば」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉三)

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