濫発(読み)ランパツ

精選版 日本国語大辞典 「濫発」の意味・読み・例文・類語

らん‐ぱつ【濫発・乱発】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 集団で、騒動を起こすこと。また、争いなどが起こること。
    1. [初出の実例]「未元三間大衆乱発事」(出典:殿暦‐長治二年(1105)正月二日)
  3. むやみに発射すること。
    1. [初出の実例]「火槍乱発し巨弾山を劈き」(出典:匏菴十種(1869)〈栗本鋤雲〉暁窓追録)
  4. むやみに発布または発行すること。
    1. [初出の実例]「紙幣は濫発することを得べけんも」(出典:大なる過程(1918)〈加藤一夫〉)
  5. むやみに放つこと。
    1. [初出の実例]「宴席に侍った幇間の如く俗悪な駄洒落や身振りを乱発して」(出典:異端者の悲しみ(1917)〈谷崎潤一郎〉三)
  6. 咲き乱れること。
    1. [初出の実例]「陽春三月、百花乱発するの候に到れば」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

106万円の壁

会社員に扶養されるパートら短時間労働者は年収106万円以上になると厚生年金保険料などの負担が生じて手取りが減る。将来の年金額は手厚くなるが、働き控えを招く「壁」とされ、企業の人手不足の要因となる。厚...

106万円の壁の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android