瀬戸大番所跡(読み)せとおおばんしよあと

日本歴史地名大系 「瀬戸大番所跡」の解説

瀬戸大番所跡
せとおおばんしよあと

[現在地名]大瀬戸町瀬戸樫浦郷

江戸時代、樫浦かしのうら郷に置かれた遠見番所の跡。寛永一三年(一六三六)四月長崎奉行の榊原職直・馬場利重が幕府の命をうけて大村藩主大村純信に番所を設置させ、外海そとめ筋に当番所を含めて七ヵ所置かれた。同一六年二月純信は七番所を改編するが、瀬戸番所のみが大番所とされた。正保元年(一六四四)六月新たに九ヵ所の番所を設置、これらを合せて外海一六ヵ所番と称した。キリスト教禁令下で外国人宣教師が入国しようとするのを阻止するためであったが、のち異国船の漂着処理や諸大名商船海難救助がおもな業務となり、幕末には海防が目的となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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