瀬戸橋
せとばし
[現在地名]金沢区瀬戸
中世の金沢入江のほぼ中心に架かり、瀬戸神社の東方一〇〇メートルに位置する。仁治二年(一二四一)朝比奈切通を開いて鎌倉と六浦津を結んだ北条氏が、さらにこれを延ばし、六浦津から称名寺の金沢氏別業に至る交通路として架設した(吾妻鏡)。嘉元三年(一三〇五)四月二八日の瀬戸橋造営棟別銭注文案(県史二)に「五貫八百文 六浦庄分」「六貫二百三十二文 金沢分」「一貫七百文 富岡分」「一貫三百十文 蒲里谷分」とあるように、領内からの棟別銭で建造した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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