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火山前線 かざんぜんせんvolcanic front

知恵蔵の解説

火山前線

日本列島などの島弧や陸弧で、海溝とほぼ並行して配列する火山群の海溝側の境界線。火山前線より海溝側には火山は存在せず、陸側に向かうと火山の数は減少し、噴出物の化学組成も系統的に変化する。そこで、火山前線の下では、熱いマントル物質が上昇してくると考えられる。火山帯は、火山前線そのものや並行に分布する火山列と対応する概念。

(井田喜明 東京大学名誉教授 / 2007年)

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デジタル大辞泉の解説

かざん‐ぜんせん〔クワザン‐〕【火山前線】

弧状列島に沿う火山帯の海溝側の縁(ふち)の線。火山はこの線より大洋側にはなく、線付近で最も密に分布し、大陸側にいくほど少なくなる。火山フロント

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世界大百科事典 第2版の解説

かざんぜんせん【火山前線 volcanic front】

日本のような弧状列島には多くの火山が帯状に配列している。この火山帯の海溝側の縁を火山前線と呼ぶ。火山の分布密度は火山前線に沿って最も大きく,大陸側に行くほど小さくなる。よい例は東北日本で,脊梁山脈の中央部を火山前線が走るため,多くの火山がほぼ南北につらなって密集している。火山前線から海溝側には全く火山が存在しない。火山前線沿いの火山から噴出するマグマの組成は,火山前線より大陸側のものに比べてK,Rb,Ba,希土類,U,Thなどの元素に相対的に乏しい。

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大辞林 第三版の解説

かざんぜんせん【火山前線】

海溝に沿って走る弧状列島や弧状山脈に分布する火山帯の、海溝側の縁の線。例えば、東北地方から関東地方にかけて、岩手山・蔵王山・那須岳・赤城山・浅間山などを連ねる線。これより太平洋側には、同時代の火山はない。火山フロント。

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