日本歴史地名大系 「火散布沼」の解説 火散布沼ひちりつぷとう 北海道:釧路支庁浜中町散布村火散布沼浜中町の南端、太平洋に面した汽水性の海跡湖。周囲一五キロ、面積二・九平方キロ、最大深度三メートル。延長一・五キロの流出河川火散布川で太平洋と結ぶ。霧多布(きりたつぷ)湿原の最西端に位置する。初期の海進によって生じたおぼれ谷が沿岸砂洲によってせき止められて形成された湖沼で、周囲は標高三〇―六〇メートルの海岸段丘で囲まれ、南東端が砂丘堤でふさがれている。流入河川は小河川も含め二二に上る。沼名の由来は、「納沙布日誌」では「シチロフ沼口(中略)此所往古鷲また鮫取等が小屋架して居たる故事有て号く」と解するが(安政五年四月二〇日条)、「蝦夷語地名解」では「シチュルプ」は「ノ大沼」の意とする。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
デジタル大辞泉プラス 「火散布沼」の解説 火散布(ひちりっぷ)沼 北海道厚岸郡浜中町南西部にある海跡湖。面積約3.76平方キロメートルの汽水湖。アサリ、カキなどの好漁場で、タンチョウヅルの生息地、ハクチョウの飛来地としても知られる。ラムサール条約登録湿地のひとつ。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報 Sponserd by