かつて海であった所が海と切り離されて内陸に封じ込められてできた湖沼。アルプス造山運動と同時期に、ユーラシア大陸の古地中海(テチス海)は大規模な造陸運動によってカスピ海やアラル海を生じた。巨大な海跡湖はこのような造陸運動に起因してつくられたと考えられるが、このほか、砂嘴(さし)や砂州によって湾や海岸線のくぼみが海と切り離されて生じた海岸湖沼や潟湖(せきこ)もこれにあたり、さらには、気候変動に伴う海進や海退が深く関連することがある。海岸線の長い日本列島には、北海道のサロマ湖や秋田県の八郎潟など、この成因の湖が多い。
[中尾欣四郎]
『平井幸弘著『湖の環境学』(1995・古今書院)』▽『堀江正治著『日本の湖』(日経新書)』
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lagoon ,coastal lake
かつての海域が,砂州・砂嘴のほか砂丘や段丘,浜堤やデルタの発達,大規模な構造運動や地域的な地殻変動等で,外海から隔てられて形成された海岸の湖沼。潟よりも広い意味で使用。最大水深が20mを超えるものもある。湖盆と外海とを隔てている砂丘や浜堤の下には,更新世以前の堆積物(地形)が存在する場合もある。湖底下には,最終氷期につくられた埋没河谷地形が認められる。
執筆者:平井 幸弘
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…海岸線に平行して沖合に発達する砂州はとくにバリアbarrier(沿岸州)とよばれ,アメリカ合衆国大西洋岸では大規模なバリアが発達する。砂州によって出口をふさがれた湾は潟湖(ラグーン)または海跡湖とよばれる。【米倉 伸之】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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