灯篭(読み)とうろう

精選版 日本国語大辞典 「灯篭」の意味・読み・例文・類語

とう‐ろう【灯籠・灯楼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 油、ろうそくなどの灯明をほや、かごなどで保護する具。主として屋外で、手に提げたり軒先につるしたり、また脚をそなえて庭先、道ばた、社殿や仏堂の前などに立てる。材料や形状などで、石灯籠春日灯籠などいろいろの名がある。とうろ。《 季語・秋 》
    1. <a href=灯籠(台灯籠)〈遊行上人縁起絵〉" />
      灯籠(台灯籠)〈遊行上人縁起絵〉
    2. [初出の実例]「燈楼六具 各加案」(出典:延喜式(927)三六)
    3. 「とうろうを三たびかかげぬ露ながら」(出典:俳諧・蕪村句集(1784)秋)
  3. 江戸新吉原の年中行事の一つ。また、そのとき飾られる玉菊灯籠。六月三〇日の夜から七月いっぱい、仲の町の茶屋ごとに美しく軒につるした。享保一一年(一七二六)三月に夭折した名妓、玉菊の追善に始まるという。
    1. [初出の実例]「中にも色里にては、いつを夜みせと時も知れねば、物日などといふ事もなく、花の時やら燈籠(トウロウ)やら」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)
  4. 鳥「うぐいす(鶯)」の異名

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