灰持酒(読み)アクモチザケ

デジタル大辞泉 「灰持酒」の意味・読み・例文・類語

あくもち‐ざけ【灰持(ち)酒/灰汁持(ち)酒】

発酵したもろみに灰を混ぜて造る日本酒熊本特産の赤酒あかざけなどがある。→赤酒

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日本の郷土料理がわかる辞典 「灰持酒」の解説

あくもちざけ【灰持酒】


熊本、鹿児島島根などでつくられる酒で、日本酒と同様の製法でもろみをつくり、木灰を添加してから搾るもの。灰のアルカリ性酸味が中和され、保存性が高まる。赤褐色甘みが強い。一般的な日本酒は火入れにより保存性を高めることから「火持酒(ひもちざけ)」と呼ばれたが、これに対していった。正月屠蘇(とそ)、慶事の祝い酒とするほか、当地郷土料理に欠かせない調味料としても用いる。◇熊本では「赤酒(あかざけ)」、鹿児島では「地酒(じざけ/じしゅ)」、島根では「地伝酒(じでんしゅ)」という。

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飲み物がわかる辞典 「灰持酒」の解説

あくもちざけ【灰持酒】


熊本、鹿児島、島根などでつくられる酒で、日本酒と同様の製法でもろみをつくり、木灰を添加してから搾るもの。灰のアルカリ性で酸味が中和され、保存性が高まる。赤褐色で甘みが強い。一般的な日本酒は火入れにより保存性を高めることから「火持酒(ひもちざけ)」と呼ばれたが、これに対していった。正月の屠蘇(とそ)、慶事の祝い酒とするほか、当地の郷土料理に欠かせない調味料としても用いる。◇熊本では「赤酒(あかざけ)」、鹿児島では「地酒(じざけ/じしゅ)」、島根では「地伝酒(じでんしゅ)」という。

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世界大百科事典(旧版)内の灰持酒の言及

【赤酒】より

…清酒のもろみを搾るまえに木灰を加えるのが特徴で,酒が赤褐色を呈するのでその名がある。灰の効用により酒の保存性がよいので灰持酒(あくもちしゆ)ともよばれる。同様な酒に,鹿児島,宮崎両県の地酒(じしゆ),石川県の七尾酒,島根県の地伝酒(じでんしゆ)などがある。…

※「灰持酒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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