点景(読み)テンケイ

デジタル大辞泉 「点景」の意味・読み・例文・類語

てん‐けい【点景/添景】

風景画などで、画面を引き締めるために副次的に添えられた人や物。

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精選版 日本国語大辞典 「点景」の意味・読み・例文・類語

てん‐けい【点景・添景】

  1. 〘 名詞 〙 絵画などで、趣を出すために加えられる人や物。風景画に描き添えられた人物など。また、それらを加えること。
    1. [初出の実例]「至其屋宇橋梁、布置点景。取諸辺邑僻境所有之寔景」(出典随筆山中人饒舌(1813)上)
    2. 「汪洋たる水のみを描きては波濤の強大なるを知る能はず。〈略〉輪船又は飛禽を点景(テンケイ)して初め太洋の浩蕩たるを知らしむるに足る」(出典:落葉(1889‐90)〈内田魯庵〉)

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普及版 字通 「点景」の読み・字形・画数・意味

【点景】てんけい

画面のとりあわせ。〔子園画伝、四、点景人物山水中、點景の人物式、太(はなは)だ工(たく)みなるべからざるも、~(すべ)て山水と眄(こべん)することるをす。人は山を看るに似たり。山も亦た俯(ふ)して人を看るに似たり。

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