デジタル大辞泉
「点」の意味・読み・例文・類語
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ちょ‐ぼ【点】
- 〘 名詞 〙 ( 「ちょぼ(樗蒲)」の采の目の打ち方に似ているところからという )
- ① しるしに打つ点。ぼち。ほし。
- [初出の実例]「児輩の手習に点を加ふる事をちょぼうつといふも、采のめよりいひならはせる也」(出典:和訓栞後編(1887))
- ② ( 浄瑠璃太夫の語る部分に、しるしの点を打ったところから ) 歌舞伎で、地の文を義太夫節で語ること、および、その義太夫節。また、それを語る太夫。ちょぼがたり。
- [初出の実例]「桜川に杣人、塞翁子町の甚幸に活邑(うへむら)の幣辞、といふ舞台で豊広がチョボぢゃア結構茶番だ」(出典:滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)上)
- ③ 「ちょぼゆか(点床)」の略。
なか‐で【点・中手】
- 〘 名詞 〙 囲碁で、三目以上七目までの連続した空点を持ちながら、その中心点に打たれて死んでしまう形。また、その中心点に打つ着手。空点の数によって三目なかで、四目なかでなどと呼ぶ。なかて。〔文明本節用集(室町中)〕
- [初出の実例]「敵に取こめられ、黠(ナカデ)おろされては」(出典:咄本・狂歌咄(1672)五)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「点」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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点
図書・逐次刊行物などの数を表すのに用いる語で,書名・誌名・紙名などのタイトルを単位として数える場合に用いる.形態的単位としての冊とは,通常は一致しない.例えば図書館で所蔵する雑誌の数を表す場合,製本雑誌という形態的単位としての冊数によって数える方法と,タイトルの異なる雑誌の点数によって数える方法とがあり,前者が物理的な数量を表しているのに対し,後者は所蔵する雑誌の多様性・種類の多さを示している.
出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
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点 (てん)
point
幾何学における点は,直線や平面とともに(古典的な)幾何学を構成する基本概念であって,ふつう点とは位置のみがあって大きさのないものと説明されている。ユークリッドの《ストイケイア》も,その冒頭の定義の第1に〈点は部分をもたないもの〉,第3に〈線の端は点〉と述べ,また公準の第1に〈任意の2点は直線で結べる〉ことを要請して幾何学を展開している。ユークリッドは上述のように点を定義するが,これは数学的な定義とはいえず,ただ点の暗示的記述にすぎない。古代ギリシア以来,点の定義はいろいろと模索されたが,幾何学を完全な論理体系として構成しようとするかぎり,点は直線や平面とともに無定義術語として,これらの相互間の関係を与える公理によって規定するという方法をとらざるを得ないことがヒルベルトによって1899年に示された。なお,現代の数学においては,抽象的なものの集りである集合をしばしば空間と呼び,この場合に集合を構成する元を空間の点と呼ぶ。
執筆者:中岡 稔
点 (てん)
point
航海や航空に関して用いられる角度の単位で,記号はpt。航海などで用いられるコンパスには,円周を32等分した点をつけることが13世紀の中ごろより始まったといわれる。つまり,1pt=(2π/32)rad=(π/16)rad=(360/32)°=11.25°である。
執筆者:大井 みさほ
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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点
てん
point
幾何学における基本的な概念。まず平面上にあって平行でない異なった2直線の「交わり」は点である。その性質としては,相異なる2点はただ1つの直線を決定し,1つの直線上にない3点はただ1つの平面を決定する。ユークリッドは『原本』のなかで,「点とは部分のないものである」と定義したが,この定義には,彼の意図とは別に,感覚的要素が密接に結びつけられている。これでは現代数学のために種々の難点が生じる。それでまったく純粋に抽象的なものとして点を規定するため,D.ヒルベルトは,点を無定義用語として,「われわれは,3種類のものの集りを考える。第1の集りに属するものを点と名づけ,A,B,Cをもって表わす」というように表現した。点は,同様に無定義用語である「横たわる」「間」「合同」「平行」「連続」など関係を表わす言葉を用い,公理によってその性質が規定される。現在では一般に,抽象空間の元を点と呼ぶことが多い。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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点
てん
図形を構成する究極の要素が点である。点そのものを定義することはできないが、二つの直線の共有点、あるいは、異なる2点が一つの直線を定める、などというように他の図形との相互関係によって点が規定される。「点には位置だけがあって大きさはない」、あるいは、「点が集まって線となる」など、一見矛盾した言い表し方もあるが、平面幾何を公理的に構成するときには、点と直線と平面とは、いわゆる無定義述語であり、それらの相互関係が公理として述べられる。現実のいろいろな形を理想化して三角形や四角形などの図形を考えるが、このとき、異なる2点を結ぶ線分とか、三つの点を線分で結んだ三角形というふうに考えたりする。平面や空間の全体にわたって点を考えるときの点の位置は、座標を定め、実数の組によって表される。
[柴田敏男]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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点【てん】
古典的には,ユークリッド空間の0次元部分空間。つまり広がりをもたず位置のみをもつもの。現代数学では一般に集合(特に位相空間)の要素(元)を点という。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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点(ともる)
株式会社サッポロライオンが展開する和食店・居酒屋のチェーン。
出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内の点の言及
【ヤントラ】より
… 図形としては,次のようなものが用いられる。点(それ以上凝縮しえない究極的相を示す),直線(成長・展開の相を示す),円(〈全体〉を表す),四角形(自然の質料を表す),三角形([サーンキヤ学派]の説く純質・激質・暗質という自然の三つの性質などを示し,下向きのものは女性原理を,上向きのものは男性原理を表す),下向きと上向きの二つの三角形が交わってできる六芒星の形(六角の星形で,現象世界を顕現させる力を表す),五芒星(地・水・火・風・空の〈五大〉などを表す)などである。そのほかに〈門〉を表す形(聖域に入る入口を示す),蓮の花弁の形(神格の属性としての願望を成就させる力などを表す)なども用いられる。…
【主題】より
…20世紀においては,新しい技法の開拓や音楽観の変化に伴って,主題概念そのものが再検討を迫られている。なお,フーガなどの模倣対位法楽曲の主題をサブジェクトsubject(ポイントpointともいう)という。【土田 英三郎】。…
【点】より
…航海や航空に関して用いられる角度の単位で,記号はpt。航海などで用いられるコンパスには,円周を32等分した点をつけることが13世紀の中ごろより始まったといわれる。つまり,1pt=(2π/32)rad=(π/16)rad=(360/32)゜=11.25゜である。【大井 みさほ】…
【岬】より
…海に突出した陸地の先端部。成因としては,山稜が沈水した場合や,硬い岩石からなるため波の浸食に抗して形成される場合が多い。また砂の堆積で突出する砂嘴(さし)の岬もある。瀬戸内海の岬の多くは沈水山稜タイプであり,太平洋に突出する犬吠埼(いぬぼうさき),伊良湖岬(いらごみさき)などは硬岩タイプである。また北海道の野付崎(のつけざき),神戸の和田岬などは砂嘴タイプである。岬を示す用語としては,岬,崎,埼,碕のほかに角,鼻などがある。…
※「点」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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