為替の裁定(読み)かわせのさいてい(その他表記)exchange arbitrage

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「為替の裁定」の意味・わかりやすい解説

為替の裁定
かわせのさいてい
exchange arbitrage

外国為替取引の専門用語の一つ。一国の通貨の為替相場が地域によって,あるいは時点 (直物相場と先物相場) によって不均衡であるとき,直接 (直接裁定) ないしは第三国 (間接裁定) の通貨を介して間接的に為替差益をかせぐ操作をいう。たとえば日本における円の対米相場とアメリカにおけるドルの対日相場とは本来一致すべきはずのものであるが,なんらかの理由によりこの相場に乖離 (かいり) が生じれば,有利なほうの為替相場を選んで利益を得ようとする操作が生じる。これを為替裁定取引というが,一方国際間の金利差が為替の直物相場と先物相場との開きによる為替差損を上回る場合は,この利ざやを目的とする為替取引が誘発される。これを金利裁定取引といい,国際短期資本移動を誘発する一因となっている。 (→直物為替 )  

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