別天地(読み)ベッテンチ

デジタル大辞泉 「別天地」の意味・読み・例文・類語

べっ‐てんち【別天地】

現実とは全くようすの違った場所俗世間から離れた理想的な世界別世界。「別天地を求めて移住する」
[類語]別世界理想郷桃源郷無何有むかうさと武陵桃源壺中こちゅうの天地ユートピアシャングリラザナドゥーエルドラドアルカディア

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精選版 日本国語大辞典 「別天地」の意味・読み・例文・類語

べっ‐てんち【別天地】

  1. 〘 名詞 〙 この世以外の世界。俗世間とかけ離れた境界。別世界。
    1. [初出の実例]「遊廓は一個の別天地(ベッテンチ)にして」(出典:徳川氏時代の平民的理想(1892)〈北村透谷〉三)

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故事成語を知る辞典 「別天地」の解説

別天地

現実とは全くようすの違った場所。俗世間から離れた理想的な世界。

[使用例] 地図の上で中津川部落を見出した時、これはおそらく山中の別天地ではあるまいかと想って非常に懐かしく感じた[木暮理太郎奥秩父|1922]

[由来] 八世紀の中国、唐王朝の時代の詩人李白の詩の一節から。奥深い山の中に住む気持ちを、「別に天地の人間に非ざる有り(俗人の住む世界とは別ののどかな世界が、ここにはある)」とうたっています。

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