無功(読み)ブコウ

デジタル大辞泉 「無功」の意味・読み・例文・類語

ぶ‐こう【無功/不功】

[名・形動ナリ]《「不功」の場合は「ふこう」とも》上手でないこと。未熟なこと。また、そのさま。
当道に功あるを粋といひ、―なるを瓦智といふ」〈色道大鏡・五〉

む‐こう【無功】

《「むごう」とも》功績がないこと。手がらがないこと。

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精選版 日本国語大辞典 「無功」の意味・読み・例文・類語

む‐こう【無功】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 功労がないこと。てがらがないこと。また、その者。ぶこう。
    1. [初出の実例]「喜ぶ時は、妄(みだり)にむごうを助け、怒る時は、濫(みだり)無罪を殺す」(出典曾我物語(南北朝頃)四)
    2. [その他の文献]〔韓非子‐解老〕
  3. ぶこう(不功)

ぶ‐こう【無功・不功】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. ( 「不功」の場合は「ふこう」とも ) じょうずでないこと。経験の少ないこと。巧者でないこと。また、そのさま。へた。未熟。〔羅葡日辞書(1595)〕
    1. [初出の実例]「不功の程のしるき包丁 さしぬるも畳の表間にあはで〈定清〉」(出典:俳諧・誹諧独吟集(1666)上)
  3. ( 無功 ) 功労がないこと。むこう。〔文明本節用集(室町中)〕

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普及版 字通 「無功」の読み・字形・画数・意味

【無功】むこう

功績がない。

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