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当道 とうどう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

当道
とうどう

特定の職能集団が自分たちの組織をいう語で,狭義には特に室町時代以降に幕府が公認した盲人の自治組織をいう。明石覚一覚一検校)によって組織化されたといわれる。そののち,妙観,師道,源照,戸嶋,妙聞,大山の 6派に分かれ,一種の「座」として存在したが,その内部で階級制を生じ,検校別当勾当座頭の別を立てた。

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デジタル大辞泉の解説

とう‐どう〔タウダウ〕【当道】

この道。自分の学ぶ道。
室町時代以後、幕府の公認で盲人が組織した職能団体。盲人の官位をつかさどり、琵琶・三弦・箏(そう)・鍼灸(しんきゅう)などの職業を専有し、これらを保護した。当道座。

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世界大百科事典 第2版の解説

とうどう【当道】

日本の歴史的な社会組織。本来は学芸・技芸において,専門とするものについて,みずからいう場合の語であったが,中世以降,狭義には盲人組織をいった。 盲人の技芸者は,盲僧として宗教組織に編入されていたが,その中から《平家物語》などの合戦譚を琵琶伴奏で語る僧が出現した。その芸能が〈平曲〉としてとくに武家社会に享受され,室町幕府の庇護を受けるに及んで,平曲を語る芸能僧たちは宗教組織から離脱して自治的な職能集団を結成,宗教組織にとどまっていた盲僧と区別して,みずからを当道と呼称した。

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大辞林 第三版の解説

とうどう【当道】

この道。自分の学ぶ道。 「夫れ-の郢曲は、幼童の口にすさみ/撰要目録」
中世以降、平曲・三弦・箏曲・鍼灸しんきゆう・按摩などに携わる盲人(男性)により組織された職能団体。光孝天皇の皇子、雨夜尊あまよのみことを祖神とする。所属する盲人に検校・勾当などの盲官位階を授与した。1871年(明治4)廃止。当道座。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

当道
とうどう

自らが学ぶ学問・技芸の道の称。中世・近世では、とくに平曲を語る盲人芸能者(琵琶(びわ)法師)たちが自らの芸道・集団を当道と称した。その仲間が当道座であり、検校(けんぎょう)、勾当(こうとう)、座頭(ざとう)などの官位が設けられた。[編集部]

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世界大百科事典内の当道の言及

【職屋敷】より

…盲人の自治組織である当道の中央支配機関の通称。また,その所在する屋敷そのものをいう。…

【平曲】より

…如一は《平家物語》の詞章の改訂に着手したが,その弟子で〈天下無雙(むそう)の上手〉といわれた明石覚一(あかしかくいち)(?‐1371)はさらに改訂・増補を重ね,〈覚一本〉とよばれる一本を完成し,一方流平曲の大成者として以後の平曲隆盛の基盤をつくった。このころ,平曲を語る盲人たちは,〈当道(とうどう)〉という座を結成し,お互いの縄張りを確保するようになるが,覚一は文献上最初の検校(当道座の最高位)であり,当道の祖といわれる。覚一以後,平曲は最盛期を迎え,平曲家の増大にともなって一方流が妙観,師道,源照,戸嶋の4派,八坂流が妙聞,大山の2派に分かれた。…

【道々の者】より

…《日葡辞書》では〈道の者〉を〈演劇(能)とか笑劇(狂言)とかを演ずる人〉としているが,それだけでなく,この言葉は室町時代以降,より広い芸能民を含み,ときには遊女そのものをさす語としても用いられた。また,南北朝末期,山臥について〈当道の衆中〉といわれたように,〈当道〉の語も〈道々の者〉を通じて使われたが,中世末には三昧聖が〈当道之職〉といわれ,近世には〈当道〉はもっぱら盲目の人々の集団をさすようになる。 もちろん,一方には〈武士道〉あるいは〈商売道〉のような用法に転化した場合もあったが,〈道々の者〉のこうした語義の大きな変化の背後には,一部の芸能民,呪術者を含む被差別民の身分がしだいに固定化されていく社会の動向があったことを考えておく必要がある。…

【盲人】より

…これらはヨーロッパ中世都市の他の乞食のギルドと同様に,最下層の賤民身分に生きる盲人たちがみずからの力で生活を守るために組織したものであり,物乞いの縄張を協定し,自治制度・年金制度などを定めた。 日本では14世紀に入ると平曲が琵琶法師の間に広く行き渡り,筑紫,明石,京の八坂,坂東などを根拠地とする琵琶法師集団によって後に〈当道(とうどう)〉と呼ばれる座が形成され,覚一の活躍した南北朝時代にその統一的な組織が確立した。この平曲の座は天夜尊(あまよのみこと)(仁明あるいは光孝天皇の皇子人康(さねやす)親王ともいう)を祖神とする由来を伝え,祖神にちなむ2月16日の積塔(しやくとう),6月19日の涼(すずみ)の塔に参集して祭祀を執行した。…

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