無想天(読み)むそうてん

精選版 日本国語大辞典 「無想天」の意味・読み・例文・類語

むそう‐てんムサウ‥【無想天】

  1. 〘 名詞 〙 仏語色界四禅天うち、第四禅天に属する九天一つ無想禅定を修めて感得されるところ。また、その境地。仏教以外の諸宗教ではここを最高の安らぎの世界と見る、といわれる。無想。
    1. [初出の実例]「仏法の実理をば究めずして或は無想天を計して実の解脱処とし」(出典:栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)上)
    2. [その他の文献]〔倶舎論‐五〕

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