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無空 むくう

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

無空 むくう

?-918 平安時代前期-中期の僧。
真言宗。真然(しんぜん)の弟子。寛平(かんぴょう)4年高野山2世座主となる。延喜(えんぎ)16年東寺の観賢から空海の「三十帖(じょう)冊子」返還をせまられ,冊子とともに山城(京都府)円提寺に退去。さらに伊賀(いが)(三重県)蓮台寺にのがれたともいう。延喜18年6月26日死去。没年は同16年,21年とも。俗姓は橘。

出典|講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて | 情報 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

無空

没年:延喜16.6.26(916.7.28)
生年:生年不詳
平安前・中期の真言宗の僧。京都の人。俗姓は橘氏。真然に師事。寛平4(892)年から金剛峰寺座主を勤め,晩年に権律師となる。真然が東寺から高野山に持ち帰った空海の『三十帖冊(策)子』(入唐中,密教,経典などを筆写したノート)を無空が管理していた。だが,その所在をめぐって東寺との間に軋轢が生じ,延喜16(916)年,東寺の観賢から返却を要求された。無空は同書を携えて門徒と共に山城国円提寺(京都府綴喜郡)に移り,同寺で没した。一説に伊賀国蓮台寺(三重県上野市)に移ったといい,没年も同18年説,21年説がある。『三十帖冊子』は同18年に観賢の手に移り,翌年東寺に納められた。

(岡野浩二)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について | 情報

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