無量寿(読み)ムリョウジュ

精選版 日本国語大辞典 「無量寿」の意味・読み・例文・類語

むりょう‐じゅムリャウ‥【無量寿】

  1. ( [梵語] amitāyus の訳語 ) 仏語
  2. [ 1 ] 永遠の生命の仏の意。阿彌陀仏をさしていう。無量寿仏。
    1. [初出の実例]「无量寿是安楽浄土如来別号」(出典:教行信証(1224)二)
    2. [その他の文献]〔観無量寿経〕
  3. [ 2 ] 〘 名詞 〙 永遠の生命。
    1. [初出の実例]「阿彌陀のいのちへ帰せよとをしふるをききて、帰命无量寿覚しつれば、わがいのちすなはち無量寿なりと信ずるなり」(出典:安心決定鈔(14C前)末)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の無量寿の言及

【阿弥陀】より

…弥陀とも略称される。《無量寿経》によれば,過去世に法蔵比丘が世自在王如来のもとで四十八の誓願をたて,長期間の修行を果たし,現在では阿弥陀仏となり,極楽浄土の主となって,その浄土へ往生を願う衆生を摂取するという。四十八の誓願のうち第十八願は阿弥陀仏を念ずれば極楽往生できるというもので,後世の中国,日本では称名念仏の根拠とされた。…

※「無量寿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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