焦眉の急(読み)ショウビノキュウ

デジタル大辞泉 「焦眉の急」の意味・読み・例文・類語

しょうび‐の‐きゅう〔セウビ‐キフ〕【焦眉の急】

危険がひどく迫っていること。状況が切迫していること。「焦眉の急を告げる事態

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精選版 日本国語大辞典 「焦眉の急」の意味・読み・例文・類語

しょうび【焦眉】 の 急(きゅう)

  1. ( 眉が焦げるほどに火の危険が迫っている意から ) 危険が迫っていること。事態が切迫していること。
    1. [初出の実例]「唯其一方を救はんとせば固より焦眉の急に似たれども」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉三)

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故事成語を知る辞典 「焦眉の急」の解説

焦眉の急

危険がさし迫っていることのたとえ。事態が切迫していることのたとえ。

[使用例] 我等自身の家でもその年は血の出るような三度目の山売りを断行して、辛くも焦眉の急の借財を返した当座では無かったか[若山牧水*古い村|1909]

[由来] 「五灯会元うんしゅん禅師ほっしょうざん法泉禅師」に見える話から。ある僧が、蔣山(現在の江蘇省にある山)の法泉ぶっ禅師に、「『急切』とはどのような状態のことでしょうか」と尋ねたところ、禅師は「火が眉毛を焼くときだ」と答えた、ということです。

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