精選版 日本国語大辞典 「焼草」の意味・読み・例文・類語 やき‐くさ【焼草】 〘 名詞 〙① 物を焼くのに用いる枯れ草。また、火勢をたすけるためのもの。燃料とする薪(たきぎ)。もえくさ。たきもの。[初出の実例]「焼草(ヤキくさ)を積んで櫓(やぐら)を落とさんとしける時」(出典:太平記(14C後)一七)② 植物「よもぎ(艾)」の異名。《 季語・春 》 〔伊呂波字類抄(鎌倉)〕③ だまされる種。身を滅ぼすもととなるもの。また、嫉妬(しっと)。[初出の実例]「知恵も芸能も〈略〉みな傾城のやきくさの種となりて」(出典:評判記・難波物語(1655)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例