煕子女王(読み)きしじょおう

朝日日本歴史人物事典 「煕子女王」の解説

煕子女王

没年天暦4.5.5(950.5.24)
生年:生年不詳
平安中期,朱雀天皇女御。父は保明親王,母は藤原時平の娘仁善子。煕子は「ひろこ」とも。生年は延喜23(923)年ごろか。夫朱雀は父の亡くなった年に生まれた父の弟である。承平7(937)年女御となる。皇太子であった父が早世し,兄慶頼王が3歳で皇太子となるが,この兄も夭逝。外祖父時平によって追い落とされた菅原道真祟りと噂された。天暦4(950)年,昌子内親王(冷泉皇后)を生んでまもなく没した。従三位を追贈

(児島恭子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「煕子女王」の解説

煕子女王 きしじょおう

?-950 平安時代中期,朱雀(すざく)天皇の女御(にょうご)。
保明(やすあきら)親王の娘。母は藤原仁善子(にぜこ)。昌子(しょうし)内親王(冷泉(れいぜい)天皇皇后)を生む。天暦(てんりゃく)4年5月5日死去。「玉葉和歌集」にその死をいたむ天皇の歌1首がある。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android