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煙死 えんしdeath by smoke

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

煙死
えんし
death by smoke

火災の煙によりガス中毒死または窒息死すること。火災の初期段階では,周囲空気中の酸素濃度は 19~16%,以後急速に減少し短時間で 10~5%程度に減少する。酸素濃度 18%以下の空気は危険であるが,10%以下ではただちに意識不明となり,継続的暴露6~8分で死亡する。火災時には一般に不完全燃焼により一酸化炭素が発生するが,一酸化炭素1%で 30分程度で死亡する。プラスチックは燃焼または高熱による分解で,一酸化炭素,アルデヒド,ホスゲン,塩素,青酸ガスその他の有毒ガスを発生する。さらに気密性のよい室内で火災が発生すると,空気の供給不十分で不完全燃焼の程度が高まり,有毒ガスの発生が多くなるとともに煙の拡散が阻止され,室内にいる人は危険ガスにさらされ,かつ,煙により視界が悪く逃げ遅れにより煙死する可能性が増す。最近の統計では火災による罹災者総数は減少しているのに,死者数は漸増している。建物内に煙が充満している場合でも,床面近くは酸素濃度が高く有害ガス濃度は低い傾向がある。火災現場から避難する場合,煙の充満している場所では床面に顔面を接してはうようにして逃げるのが安全である。煙死防止のための建物の排煙装置,避難用防毒具などの設備がある。

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デジタル大辞泉の解説

えん‐し【煙死】

火事で、有毒ガスを吸い込んだり、煙にまかれたりして死ぬこと。

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大辞林 第三版の解説

えんし【煙死】

( 名 ) スル
煙や有毒ガスによって死ぬこと。

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