デジタル大辞泉 「煩わす」の意味・読み・例文・類語 わずらわ・す〔わづらはす〕【煩わす】 [動サ五(四)]1 心配させる。悩ます。「子供のことでいろいろ心を―・す」2 ほねをおらせる。面倒をかける。「雑用に―・される」「お手を―・しまして」[動サ下二]「わずらわせる」の文語形。[類語]面倒を掛ける・世話になる・面倒を見る 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「煩わす」の意味・読み・例文・類語 わずらわ・すわづらはす【煩】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① わずらわしくする。思い苦しませる。なやませる。[初出の実例]「或いは暴く悪しき者を聞きて、煩(ワツラハシ)て忍びて治(かむか)へず」(出典:日本書紀(720)天武八年一〇月(北野本訓))「ことにおどろおどろしう、わづらはし聞ゆる事もなけれど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)② 他人をめんどうな目にあわせる。迷惑をかける。骨を折らせる。手間をかけさせる。[初出の実例]「勅(みことのり)を聴く使を悩(ワツラハス)は、乃ち欺誑きて、上臣(おほまつきみ)を誅戮(ころ)さむとありけりといふことを知りぬ」(出典:日本書紀(720)継体二三年四月(前田本訓))「国の守もわづらはさじとおぼしめして、京よりよろづ具せさせ給」(出典:栄花物語(1028‐92頃)駒競の行幸) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例