煮売り船(読み)ニウリブネ

デジタル大辞泉 「煮売り船」の意味・読み・例文・類語

にうり‐ぶね【煮売り船】

廻船乗合船乗客相手に、飲食物を売り回った船。小型の船にかまどを設け、餅や酒などを供した。→うろうろ舟食らわんか舟

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精選版 日本国語大辞典 「煮売り船」の意味・読み・例文・類語

にうり‐ぶね【煮売船・煎売船】

  1. 〘 名詞 〙 廻船の出入の多い港湾や乗合船などの通行の頻繁な河川で、船中の乗客・船員を相手に飲食物を売り回る船。通常小伝馬船に二人乗り、船内にかまどを設け、餠、芋、でんがく、くだものなどの食物や酒を売る。俗にうろうろ船、商い船ともいう。煮売茶船。→くらわんかぶね
    1. [初出の実例]「煮売舟(ニウリぶね) 掉来(さしく)るは塩かげんよき煮売舟銭取かぢが春の海づら」(出典:絵本御伽品鏡(1730))

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