熊出村(読み)くまいでむら

日本歴史地名大系 「熊出村」の解説

熊出村
くまいでむら

[現在地名]朝日村熊出

大鳥おおとり川下流、あか川左岸を走る大鳥街道沿いの平野部に位置し、対岸東方は中野新田なかのしんでん村・東岩本ひがしいわもと村、南は本郷ほんごう村、北は興屋こうや(現櫛引町)地内北端に万年氏が住したと伝える熊出館跡、ほかに獅子岩城跡・中台館跡などの中世の城館跡がある。元和八年(一六二二)の酒井氏知行目録では高六〇一石余。正保郷帳は田高五七六石余・畑高三二石余。元禄九年(一六九六)には家数八三・人数四四五(「本郷組宗旨寺判指上帳」鶴岡市郷土資料館蔵)


熊出村
くまいでむら

[現在地名]新発田市熊出

荒沢あらさわ村・中山なかやま村の東方、坂井さかい川最上流部に注ぐ熊出川に沿う山間にあり、集落最奥に山神社がある。集落はかつてさらに少し奥地にあり、近世初期に現在地に移ったと伝えられる。荒沢村とともに現新発田市域最北端に位置する。近世ははじめ村上藩領で、正保国絵図に村名がみえる。万治二年(一六五九)検地帳(新発田市史資料)によると蔵光組に属し、田四町七畝余で五二石七斗余、畑二町二反余で九石六升余。畑は山畑が半分を占める。のち幕府領を経て享保九年(一七二四)黒川藩領となる。翌一〇年の指出帳(新発田市史資料)は高五九石八斗余とし、田三町八反余・畑屋敷二町二反余、新田二石五升余・一反四畝余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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