熊野三所大神社
くまのさんしよだいじんじや
[現在地名]那智勝浦町浜ノ宮
浜ノ宮より那智山に向かう道の北にある渚の森に鎮座。古くは浜宮王子と称し、熊野九十九王子の一。那智浜近くに鎮座することから渚の宮・錦浦王子ともよばれた。祭神は彦火火出見命・天照大神・大山祇命。旧村社。浜の宮王子社跡として県指定史跡。「中右記」天仁二年(一一〇九)一〇月二七日条に「参浜宮王子、此所向南海、地形勝絶」とみえる。那智山参詣前に当社で潮垢離をし、身を清めたと伝えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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