しゅく‐がん ‥グヮン【宿願】
〘名〙
① 仏語。前世におこした願い。〔観無量寿経〕
② 以前から神仏にかけておいた願い事。また、かねての願望。年来の希望。
宿望。すくがん。
※権記‐長保元年(999)一一月一五日「雖
レ有
二宿願
一、依
レ有
二仰事
一、不
レ能
二遂果
一」
※平家(13C前)一〇「おなじくはこれにて出家して、火のなか水の底へもいらばやとおもふ也。ただし熊野へまゐらんとおもふ宿願あり」 〔隋書‐張衡伝〕
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宿願
しゅくがん
仏教用語。過去世で起した誓いや願い。俗には,長い間実現を望んできた願いの意味に用いる。
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世界大百科事典内の宿願の言及
【本願】より
…その願いごとが弘(ひろ)いという意味で本弘(ほんぐ)誓願,略して弘誓(ぐぜい),弘願(ぐがん)ともいう。また因願(菩薩が仏になるための因としての行を修めている間におこした願の意),宿願などとも称する。すべての仏・菩薩に共通する一般的な総願と,それぞれの仏・菩薩が独自の目的でおこした固有の別願とがある。…
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