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熔岩 ようがんlava

翻訳|lava

岩石学辞典の解説

熔岩

ラテン語のlabesは滑り落ちる,崩れるなどを意味する.lavaは古いナポリ人(Neapolitan)による名称で,雨による流れやrain-washを意味していた.古いオポリではlavareは洗うことで,これからlavaは流れを意味する語である.その後に転じて火山から流れ出た熔融物質となった.熔岩とは熔融流体,固化した流れ,その岩石物質を含んでいる[Hamilton : 1768, Lobley : 1889].熔岩はマグマとは異なり,マグマは地下に存在すると信じられている概念上のもので直接観察することができないが,熔岩は実際に存在して観察できるものである.マグマが火山の噴火口から噴出したもので,地表で熔融状態にある岩石およびそれが冷却して生じた岩石である.比較的気泡の少ない本質物質を指すことが多く,構成物質としてよりも移動状態に力点をおいた場合には熔岩流の意味にも用いる[片山ほか : 1970,渡辺編 : 1935,鈴木 : 1994].
日本語の熔岩を用いたのはおそらく和田維四郎と思われ,1876年(明治9年)に三原山の噴火に際してナウマンとの調査報文に熔石と記してある[和田 : 1876].熔岩は坂市太郎(1887) が最初のようである[歌代ほか : 1978].戦後の漢字では熔岩を溶岩と書くがこれは間違いで,熔岩の熔はmeltすなわち氷が水になる意味であり,溶はsolutionで塩が水に溶ける意味で大きな違いがある.熔岩は熔を用いるべきである.

出典|朝倉書店岩石学辞典について | 情報

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