熱が冷める(読み)ネツガサメル

精選版 日本国語大辞典 「熱が冷める」の意味・読み・例文・類語

ほとぼり【熱】 が 冷(さ)める

  1. 余熱がなくなる。
    1. [初出の実例]「余熱(ホトボリ)のまだ冷めない部屋は、息苦しいほど暑かった」(出典:黴(1911)〈徳田秋声〉二九)
  2. 熱した感情がさめる。興奮がおさまる。
    1. [初出の実例]「宅(うち)の妻(やつ)の嫉妬心(ホトボリ)の減(サメ)るまで」(出典:落語・裏の裡愛妾の肚(1889)〈五代目翁家さん馬〉)
  3. 事件などに関する世間の注目や関心がなくなる。
    1. [初出の実例]「ほとぼりがさめぬで市の足を止」(出典:雑俳・柳多留‐三(1768))

ねつ【熱】 が 冷(さ)める

  1. 一時の興奮からさめる。のぼせがさがる。
    1. [初出の実例]「まだ真味を味はぬうちに、早くも熱が冷めて」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む