真味(読み)シンミ

デジタル大辞泉 「真味」の意味・読み・例文・類語

しん‐み【真味】

そのもののもつ、本当の味わいや趣。
「蓋し小説の―を知らざるものなり」〈逍遥当世書生気質

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精選版 日本国語大辞典 「真味」の意味・読み・例文・類語

しん‐み【真味】

  1. 〘 名詞 〙 そのもののもっているほんとうの味わいや趣。また、真実の意味
    1. [初出の実例]「凡妙音所及、真味之潤、遍廻天下」(出典菅家文草(900頃)一一・為平子内親王先妣藤原氏周忌法会願文)
    2. 「自から喰はざれば物の真味は得て知る可らず」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉六)
    3. [その他の文献]〔蘇軾‐定恵院寓居、月夜偶出詩〕

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普及版 字通 「真味」の読み・字形・画数・意味

【真味】しんみ

真の味わい。宋・欧陽脩〔再び(梅)聖兪の答へらるるに和す〕詩 子(し)の言、古淡にして眞味り 大羹(たいかう)(立料理)、豈にするに(かい)を以てするを須(もち)ひん

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